アレキシサイミア(失感情症)

心理学,臨床心理学

シフネオス(Sifneos,P.E.)

今回はアレキシサイミアについてです。

失感情症とも呼ばれる、感情障害の一つで、シフネオスによって提唱されました。

これは心身症患者に共通する心理的特徴のことで、これ自体が病名になるというよりは、アレキシサイミア傾向という使われ方をするイメージがあります。

様々な精神疾患・身体疾患にみられる、感情抑制の障害として位置づけられます。

症状

  • 想像力・空想力が乏しい
  • 自身の感情の適切な言語化が困難
  • 事実関係の話はできるが、感情表現が伴わない
  • 対人関係が一般に困難

これらが挙げられます。

DSM-5では、かつての心身症に代わる新しいカテゴリとして、身体症状症/身体表現性障害が登場しています。ここに分類された疾患の特徴にアレキシサイミアが登場します。

事実関係は述べることができるのですが、自身の内的な感情や葛藤の表現が困難、故に機械的な対応が多くなってしまうという特徴を持ちます。

公務員試験ではここまで把握できていれば問題はないかと思います。公認心理師や臨床心理士を目指す方はより詳しく載っている参考書を参考にしてください。