運動残効

心理学,知覚心理学

motion aftereffect

今回は運動残効です。

運動残効は、大きく分類すると運動の知覚の一つに位置づけることができます。

他の運動の知覚として、誘導運動自動運動仮現運動などが挙げられます。

これらの概念も非常に基礎に近いので、択一で頻出です。

それぞれ個別に書く予定でおりますので、参考にされて下さい。

運動残効

運動残効とは、「一定方向へ動く対象をしばらく見た後、静止した対象を見ると、この静止対象が順応時とは逆方向に動いて見える現象」です。

この現象で有名な例に滝の錯視渦巻効果と呼ばれるものがあります。

上から下に流れ落ちる滝をしばらく眺めた後、静止している違うところを見ると、上に移動しているように見えるというものです。

渦巻効果も動画などで紹介されていると思うので、是非調べてみてください。

筆者は太鼓の達人に一時期はまっていた時がありましたが、太鼓の達人で一曲を終えた後、この現象に出会っていたのを思い出します。

この現象についてのポイントをいくつか紹介します。

  • 片目で順応した場合、もう片方の目にも効果が及ぶ
  • 色の残効では、長く持続するが、両眼間転移は見られない
  • 渦巻残効では、運動方向だけでなく遠近感をともなった拡大拡小現象もみられる

これらがこの現象のポイントです。

このポイントでも挙げたように、残効では、動きの運動残効だけでなくの残効が見られることも分かります。

択一ではよくみられる概念ですので、よーく確認しておいてください。