機能分析
今回は、臨床心理学の一つ、機能分析についてです。
機能分析とは、クライエントの不適応行動が、どのようなメカニズムで生じ、維持されているかを、「認知的」「身体的」「行動的」の3側面の反応関係を踏まえて、刺激―反応―結果の随伴性の形で分析することです。
ちなみに、スキーマ分析は認知療法をベースとした方法で、機能分析は行動療法をベースとした分析方法です。どちらもケースフォーミュレーションにおいて重視されています。
※ケースフォーミュレーションについては別記事を参照してください。順に更新していきます。
では、機能分析の例を見てみます。
〈例〉手を洗いすぎる人
①刺激 帰宅
②反応 認知的反応…外のものは汚い
身体的反応…汚染された不快感
行動的反応…手を洗う
③結果 洗うことで一時的に不快感が解消される
これが、手を洗いすぎる、という現象を機能分析にかけた場合です。
文章にすると意味が伝わりにくいですが、例を挙げてみると理解しやすいですよね。
機能分析については以上です。お疲れ様でした。