気分誘導法
今回は、心理学の実験の際によく用いられている、気分誘導法についてです。
特に感情と認知に関する研究において、実験方法として、被験者の気分を一定方向に誘導させる方法があります。そのための手法として、今回は3つご紹介します。
ヴェルテン法
VIP : Velten mood Induction Procedure
気分を高揚させる記述文、気分を落ち込ませる記述文、中立的な記述文が一枚に一文印刷されたカードが60枚セットになっている。いずれかのセットを被験者に読ませることで、その人の感情を誘導する方法
イメージ教示法
被験者が特定の気分になるような、自己の過去経験を想起してもらう方法
フィードバック法
ゲームや知的課題を被験者に課し、その遂行成績を虚偽フィードバックしたり、または課題の難易度を操作することで、気分を誘導する方法
簡単な課題と言いながら難易度の高い問題を課したり、正解していたにもかかわらず間違っていましたとFBすることで、気分を誘導することです。嫌ですね…。
その他、表情や姿勢を利用した方法もあります。今回の気分誘導法については、選択肢の一つに出てきたことがあるようですので、軽く理解しておくといいでしょう。
それでは今回はこれで以上です。お疲れ様でした。