感情の二重経路説
LeDoux
感情の二重経路説とは、感情について生理的視点から述べられた理論です。ルドゥーは情動の生起について、経路が二つあると述べています。
他の感情についての理論は、『感情』という記事で一覧にして紹介していますので、参考にされて下さい。
では、さっそくこの理論についてご説明します。
この説によると、感情の処理経路は、自動的で迅速な処理を行う、扁桃体を中心とした大脳辺縁系によるもの(LowRoad)と、複雑で高次の認知的処理が行われる、新皮質から扁桃体に至るもの(HighRoad)とがあるとしています。
この説について、単純化した図がこちらです。
この図を参考にしてください。認知的な情報処理が行われる、少し複雑な感情の生起にはハイロードを、単純な感情にはローロードを用いるとのことで、ローロードの方が、低次の次元での感情の生起になりますので、素早い感情の生起が可能なようです。
諸説ありますので、この説については、二重の経路に分かれている、というところが把握できていればいいのではないでしょうか。
それではこの理論についての説明は以上です。お疲れ様でした。