技能学習
今回の技能学習では、簡単な定義と、その練習法の分類について紹介します。
定義
技能学習とは、知覚・運動学習などの、非言語的な学習のことをいいます。
楽器とか、スポーツとかがこれに当たりますね。
では早速、練習法の分類です。
練習法
課題材料の内容に関する分類
・全習法 whole method
⇒課題の初めから終わりまで、全体を通して反復練習をする方法です。
・分習法 part method
⇒課題をいくつかの部分に分割し、それぞれの部分で反復練習してから、全体を通して練習する方法です。
これらの練習法は、一概にどちらが良いと決めつけることはできず、人によって向き不向きがあります。
試行の時間間隔に関する分類
・集中学習 massed practice
⇒休憩を入れず、時間を詰めて行う方法です。
・部分学習 distributed practice
⇒休憩を入れながら進める方法です。分散学習とも言います。
これらの練習方法は、一般的に部分学習(分散学習)の方が効果があるとされます。
根拠はレミニセンスという考え方がありますが、この用語については、また詳しく個別の記事で扱いますので、更新後、是非参考にされて下さい。ここでは簡単な説明にとどめておきますが、学習は直後よりも、時間が経ってからの方が成績がよくなったりする、という理論です。
また、複雑な思考を要するような課題では、集中学習の方がよいともされています。
この学習の分類は、技能学習だけではなくても用いられる用語ですので、是非頭に入れておきましょう。
他に学習に関して、学習の転移、結果の知識、運動学習理論、等がありますが、これらも個別の記事を書こうと思いますので、更新されるまでしばらくお待ちください!
以上で技能学習につては終わりです。お疲れ様でした。