完全習得学習
mastery learning
ブルーム Bloom, B. S.
今回は、学習方法についての理論です。
キャロル(Carroll, L. B.)は、必要とされる学習の時間を、十分にかければ、どの子供に対しても、いかなる学習課題をも理解させることができる。と述べました。
この言葉を基に、ブルームは、子どもに学習内容について、完全に理解させることを目指す学習理論を提唱しました。これが「完全習得学習」といわれるものです。
まず、教育目標の分類システムについて、3つに分類して目標をたてます。
・認知的目標
・情緒的目標
・運動技能的目標
この3つの目標をそれぞれ立てます。
そして、子どもへの評価も3つの評価に分けます。
・診断的評価:学習前の既存の知識などを事前にチェックする
・形成的評価:学習中の評価。この段階が非常に重要な機能を担います
・総括的評価:学習後の事後評価。指導の効果をトータルに検討し、次に生かす
そうすることが、完全に理解させるうえで必要な方法だとブルームは考えました。
以上で今回は終わりです。そこまで重要な理論ではありませんが、教育系に進む方は覚えておかれた方がいいかもしれません。
お疲れ様でした。