アクション・リサーチ

心理学研究法,社会心理学

action research

レヴィン Lewin,K

アクションリサーチとは、レヴィンによって提唱された、研究方法です。

心理学研究の方法のうちの一つで、社会工学的な研究方法で、理論実践相互フィードバックを中心とした展開となります。

ここでは、実践のための実験研究というところに重点を置いており、実験のための実験になることなく、現場での豊かな知見を取り入れつつ実験を進めていくことで、より優れた論理的研究が可能になるとされています。

より細かく説明します。

ここでは、基本的に社会環境対人関係の変革・改善など、社会問題実践的解決のために行われる研究を対象とします。

そこで、実験研究と実地研究の連結を重視します。

アクションリサーチと言われる由来はここから来るのでしょうか?

実験研究とは、社会問題の実践的解決のために、厳密に統制された実験研究を指します。

実地研究とは、現実のフィールドで行われる研究です。

これらを連結し、理論と実践の相互フィードバックを中心概念とした、相互循環的に推進する社会工学的な研究方法です。

現代の工学から見れば、少なからず欠陥を抱えてはいますが、現場と実験の相互作用で、優れた理論的研究が可能になるとされています。

ここでサラッとこのアクションリサーチが行われる、5段階について説明します。

  1. 計画段階
  2. 実践段階
  3. 評価段階
  4. 修正段階
  5. 適用段階

大きく5つのステップに分かれるとされています。

特に説明は不要かと思いますが、サラッと確認だけしておきます。

まず計画を立て(①計画段階)、実践し(②実践段階)、その結果を評価し(③評価段階)。その評価を基にプランを修正④修正段階)、そしてその修正を基に次のステップで適用していきます(⑤適用段階)。

この5つの段階から見ても、実践の場面から知見を取り入れ、相互循環的に実験を行っていることが分かります。

以上で今回はアクションリサーチについてお話ししました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。