脱カテゴリー化 交差カテゴリー化

心理学,社会心理学,認知心理学

Brewer & Miller

今回はカテゴリー化のうち、脱カテゴリー化交差カテゴリー化についてやります!サラッとだけでいいかなと思いますので、理解だけしていただけたらと思います。

ちなみに、カテゴリー化については、前回の記事で詳しく扱っているので、そちらを参考にしてください。

ではさっそく。

これは、集団間葛藤を解消するために、Brewer & Miller社会的アイデンティティ理論を基に考えたものです。

脱カテゴリー化

内集団と外集団の顕現性を軽減すること

例えば、日本人、中国人、韓国人の集団があるとすると、それぞれ英語で会話するようにします。そうすると、各国の所属カテゴリが現れないので、脱カテゴリ化が起こります。まあ顔つきが若干違う、とか言われればそうなんですけどね。例えばです。

この脱カテゴリー化を促進するには、集団間接触において、相手のことを理解することを目的とした相互作用を行うこと、グループの構成をカテゴリーではなく、個人属性に基づいて行う、等の方法があります。

交差カテゴリー化

名前の通り、それぞれのカテゴリーが交差するようなグループの構成にすることです。

これによって、カテゴリー間の対比効果同化効果が、複数の次元で起こります。そのためにもともとの特定のカテゴリー間で起こる強調化が減少しやすくなる、と言われています。

強調化については、『カテゴリー化』という記事で扱っていますので、参考にしてください。

さらっとではありますが、脱カテゴリー化、交差カテゴリー化についてはこれで終わりです。

「集団間葛藤をなくすための取り組み」という記述問題はよく出ますが、ここで用いることのできる理論になります。自分の言葉で説明できるようになっておきましょう。

それでは終わります。お疲れ様でした。