感情
感情はとても大きなテーマなので、ここでは、感情というものについて述べている理論の視点から、大きく理論の紹介をする程度に抑えようと思います。そのため、感情に関する詳しい理論の説明については、個別で記事を作成しますので、そちらを参考にしていただけたらと思います。
ここでは、感情を捉える3つの視点を紹介し、さらに近年の感情についての理論を名前だけ紹介します。あとはどこに記事でも扱えなさそうな分野の感情に関する理論を紹介します。
ではまず、感情の捉え方について、大きく3つの視点から紹介します。
生理的視点
-情動の起源はどこなのか、という視点から見た感情についての説です。
・感情の末梢起源説(James-Lange説) -顔面フィードバック説(Tomkins)
・感情の中枢起源説(Cannon-Bard説)
・パペッツの回路(Papez-MacLean説)
認知的視点
—情動の認知説
情動が、外界を知覚し、その結果が生体にとって良いか悪いかという『認知的評価』がなされた上で生じる、という考え方からの視点です。心理学の流行りの中で、認知が流行ったころに注目された考え方なんでしょうね
「情動とは、直感的に良いと評価されたものに接近し、悪いと評価されたものを回避するという感覚的な傾向のことである。そして、これらの牽引、反発の感情は、接近ないし回避に対して組織された生理的諸変化のパタンを伴っている。」
Arnold,M.B.(1960)
・情動の二要因説(Schachter,S.)
・認知先行説(Lazarus)
・感情先行説(Zajonc)
進化的視点
感情について、そもそも感情は何種類からできているのか、等の感情そのものについての理論です。
近年の動向
それでは、感情と認知に関連して、近年の理論を紹介します。
・気分一致効果
・感情ネットワーク理論
・気分誘導法
・感情と処理方略
・感情情報機能説
・感情混入モデル
以上で理論の名前について紹介していますが、特に近年の研究については、公務員試験でも出る可能性は十分にありますので、しっかりと確認しておきましょう。
最後に一つ、PNAについてサラッと紹介して終わります。
PNA
Positive-Negative Asymmetry
これはポジティブとネガティブな感情の効果は対象でない、ということです。例えば、人はネガティブな感情を抱いたら、低減しようと努力したり、制御的ストレスが生じ、これ以上ネガティブ感情が生成されないようにします。これはポジティブな感情が生起された場合には起こらないとされています。
このように、ポジティブとネガティブな感情がもたらす効果は対象ではない、ということについて述べている理論です。
試験では出るかは分かりませんが、サラッと頭に入れておけるといいかなと思います。
それではお疲れ様でした。徐々に個別の記事も更新していきますので気長に待っていてください。