ガイダンス仮説
Trowbridge,M.H.
この仮説は、運動技能学習における諸理論のうちの一つです。
「効果の法則」で知られるソーンダイクは、学習の成立には強化が重要な役割を果たすとしていましたが、トローブリッジらは、運動学習においては情報のフィードバックである結果の知識(knowledge of results)が重要であるとしました。この結果の知識は頭文字からKRと呼ばれることが多いです。
それではガイダンス仮説について説明します。
運動技能学習において、学習中のすべての試行に対してKRが与えられると、学習者はKRに依存するようになり、後のKRなしのテストで遂行成績が悪くなる、という仮説です。
この説では、運動学習で重要なのは、強化と罰ではなく、KRである、としています。
さらに、運動技能のさらなる向上については、自分の動作と理想的動作の映像の比較、改善法などの遂行の知識(KP)が良いとしています。
この仮説は、運動技能学習の基礎的な部分の把握がなければ理解が難しいかと思われますので、是非『運動技能学習』の記事を参考にされて下さい。
今回は短いですがこの辺で。お疲れ様でした。