法務省専門職員
今回は法務省専門職員についてです。
国家総合職と比較すると、筆記試験のレベルが少し下がります。
しかしポイントはいくつかあるので紹介していきたいと思います。
- 試験の分類
- 試験の特徴
この順で説明していきます。
1⃣試験の分類
まず、試験の仕組みについて紹介します。
法務省専門職員は、細かく分類されています。
法務教官、法務技官(矯正心理)、保護司 の3種類に分けられています。
この3種類、特に法務技官(矯正心理)と、他2種類は大きく異なります。
違いとして、法務技官は、他と比べ専門性が高く、専門科目の心理学の難易度が高いことが挙げられます。
また、難易度の高い心理学の択一20問(矯正心理回答必須)と、さらに選択式の20問の合計40問で問題が構成されます。選択式の20問というのは、法務教官と保護司が回答する40問(心理学・教育学・社会学・福祉学 各10問)のうちから自由な20問を自分で選び、回答する方式です。
ここでの選択式の20問は、比較的難易度が下がります。
ちなみに私は、一年かけて心理学を勉強し、法務省専門職員試験直前4日間で専門の選択のために社会学をサラッと勉強しました。結果、専門択一の得点は36点。内訳は、回答必須の20問で4点を落とし、選択式の20問では全問正解することができました。
何が言いたいかというと、回答必須の心理学の難易度が高いということです。
4日間で完成させた社会学は全問正解することができています。
そのためやはり矯正心理を受験する予定の人は心理学を重点的に行うことをお勧めします。
2⃣試験の特徴
次に法務省専門職員の一次試験についての特徴をピックアップします。
- 総合職と比べて一次試験の実施時期が1ヶ月半ほど遅い(例年は6月上旬)
- 専門の筆記が課される(採点は二次試験)
- 専門択一が20問選択式
- 一般教養が近年いきなり急激に難しくなった。
基本的にはこのくらいかと思います。
中身についての比較は後程。
基本的には勉強方法は国家総合職にむけて行っていたものを基本とします。
総合職との併願を考えている場合、法務省専門職員は国家総合職より少し後になるので、法務省用の対策は、総合職の試験が終わってからの1ヶ月ちょいで間に合わせることは可能です。
私は、その一か月で、専門記述と社会学の勉強に力を入れました。
一般教養は基本的にほぼ同様、しかも少し難易度が下がるように感じるので、やるとしても総合職の一般教養の勉強法の延長をサラッと、という感じです。
記述については、DSM5で取り上げられている、特に頻出の不安症、強迫症、睡眠障害、摂食障害、知的機能障害などについて、記述の練習をします。他、有名な実験の手続きの説明もできるようになっておくといいと思います。
社会学の勉強法は、私が登録していた予備校のテキストの中から説と提唱者をピックアップしました。
矯正心理を受ける方は特に、回答必須の20問の心理学の中に、心理統計が2~3問入っています。他の心理系公務員を目指す人は心理統計は切り捨てがちですが、矯正心理の場合は是非対策をしておくことをお勧めします。
以上で法務省専門職員の勉強方法について終わりです。