感覚
sensation
今回は感覚についてです。
ちょっと大きな範囲なので、必要なところだけピックアップして読んでみてください!
まず『感覚』についての説明です。
感覚
目や耳などの感覚器官の基本的な機能。
環境の情報を担う物理化学的なエネルギーを受け取り、その存在を感知するなどの比較的単純な経験をもたらす、生体と環境の最初の接点における機能。
です。難しく言うとこんな感じですが、試験でこれを書かされることはないと思うので、サラッと流しておいてもらえると大丈夫です。
種類
感覚を受け取る種類は8つです。ここはたまに試験に出るかな?ってぐらいです。
視覚、聴覚(知覚)・嗅覚・味覚・触覚(皮膚感覚)・運動感覚・平衡感覚・内臓感覚
受容器 receptor
刺激を捉える末端器(end-organ)として、感覚の種類ごとに特殊化された解剖学的構造を持っており、それぞれが特定の刺激に対して神経興奮を生じるもの。
何を言っているのか筆者もあまり理解していませんが、おそらく、音は耳の受容器で、味は舌の受容器でそれぞれ反応するよ、みたいなことだと思っています。間違えてたらすいません。まあどっちにしろ試験ではほぼ出ません。
適刺激 adequate stimulus
各受容器がそれぞれ選択的に受容し、効率的に神経興奮に作用すること。
※ ⇔不適刺激 inadequate stimulus
目ん玉を強くぶつけたときに一瞬白くなるといったことがこれに当たります。
属性・次元
これらはほとんど試験に出ないので、、流してもらってもいいのかもしれませんが一応少しだけ。
属性
感覚モダリティを性格づける基本的な経験質で、刺激の変化との対応で、比較的独自性を保持するもの
次元
中でも特に、刺激の変化に伴って、系統的な変化を見せるもの
感覚の測定
これに関してはちょっと頑張った方がいい分野ですね。心理学を専攻するにあたって常識と言っていいほどの内容です。詳細に関してはそれぞれ別記事を書こうと思っていますので、そちらを参考にしてください。
感覚尺度
まず、感覚を測定するための尺度について紹介します。感覚の尺度は大昔の研究で用いられたもので、実際にこれが使われているかは私は知りません。
- フェヒナーの法則 Fechner
- スティーブンスの法則 Stevens
- マグニチュード推定法
- 精神物理学的測定法
- 信号検出理論
順応
次は、感覚の順応について紹介します。
順応とは、同じ刺激を長時間呈示することにより、その刺激に対する反応、つまり感受性が次第に減少することです。これに伴って、刺激閾が上昇する、ということも分かります。
では、順応と関係する現象について紹介します。
回復:持続していた刺激を停止することによって、順応が停止して感受性も戻ること
対比:性質も相反する二つの感覚刺激が、空間・時間的に隣接して与えられた時、対立する性質が強調されること
これらは対比効果の有名な例です↓
真ん中の○は同じ大きさですし、真ん中の□は同じ色なんですが、周りに影響されて、より小さく又は大きく見えたり、より明るく又は暗く見えたりしますよね。
同化:性質の類似した刺激が提示されるとその差異が縮小して知覚されること
融合:二つ以上の刺激の効果が融合して、単一の新たな感覚経験が生じる現象
この現象のキーワードは限界融合頻度(critical flicker frequency)です。試験ではここまで出ないと思いますので割愛します。興味のある方は自分で調べてみてください。
これで感覚については以上です。
感覚というと範囲が広すぎるので、大まかなことしかしていませんが、感覚記憶など、個別で扱えそうなものは個別の記事を書くつもりですので、またこのブログ内で検索して探して参考にしてもらえると嬉しいです!
それではお疲れ様でした。