獲得—損失効果
gain-loss effect
Aronson & Linder (1965)
獲得損失効果とは、ゲインロス効果とも呼ばれ、獲得効果と損失効果をまとめて獲得—損失効果と呼ばれています。
それでは一つずつ説明していきますね。
獲得効果
(ゲイン効果)
一貫した好意的評価を受ける場合より、それまで悪かった評価が、ある時点から好意的評価に変わる場合の方が、相手に対する好意が高まる
損失効果
(ロス効果)
一貫して非好意的評価を受ける場合より、それまで好意的だったのが途中で非好意的に変わる場合の方が、相手に対する好意は低くなる
これらの効果は日常に置き換えてみると分かりやすいと思います。
ちなみに、好意度を数字で示してもらったデータがあるので少し紹介します。
数字が好意度の平均です。
否 ⇒ 肯 +7.67
肯 ⇒ 肯 +6.42
否 ⇒ 否 +2.52
肯 ⇒ 否 +0.87
このように、好意度の平均を数値で表したときに、数値が最も高い場合も低い場合も、態度に変化が見られた時であることが分かります。
今回のテーマは、比較的分かりやすく簡単なテーマだったかと思います。
頻出ではありませんが、基礎としてこの効果は把握しておくことをお勧めします。お疲れ様でした。