強化スケジュール
今回は有名な強化スケジュールです。これは丸暗記必須のテーマです。張り切っていきましょう。この用語に関連する他の用語については、それぞれの記事を参照していただきますようお願いします。今回はこの強化スケジュールのみに絞ってやって行きたいと思っております。
強化スケジュールとは、オペラント条件づけの中で登場する考え方の一つです。それらについては『オペラント条件づけ』の記事から確認してください。
オペラント学習においては、連続強化の必要はなく、強化と無強化の組み合わせの部分強化(間欠強化)でも学習は成立します。そこから強化を与えるスケジュールを二つの尺度から見ているのが強化スケジュールです。
・間隔or比率 :強化と強化の間を時間間隔にするか反応回数にするか(Interval/Ratio)
・規則or不規則:強化と強化の間を固定させるか、変動させるか (Fixed/Variable)
この二つの尺度からスケジュールを見ていきましょう。まずはこちらをご覧ください↓
下から一つずつ説明していきます。
固定間隔強化スケジュール(FI)
・一定時間経過後、最初の反応に対して強化が与えられる。
・FIスキャロップ現象が見られる
→強化後休止と、ある一定時間経過とともに漸次的増加が見られる現象
変動間隔強化スケジュール(VI)
・設定された時間後の初めの強化に強化子を与えるが、時間間隔が変動する。ただし、それらの平均値は一定になるようにする。
・常にほぼ一定の自発頻度。
固定比率強化スケジュール(FR)
・一定の反応回数ごとに強化が与えられる
・強化直後の休止、その後強化が得られるまで高頻度の反応が続く。
変動比率強化スケジュール(VR)
・反応回数に基づいて強化し、その回数は変動する。
・反応休止がなく、ほぼ一定の高い自発頻度が続く。
これらの4つの強化スケジュールがあり、それぞれのスケジュールに特徴があるので、それも覚えておかなければなりません。日常の出来事を当てはめながら考えると覚えやすいので、おすすめです。
FIスケジュールは、学生時代のテスト期間なんかを思い出しますよね、あとは、人と待ち合わせをしているときに、待ち合わせの時間に近づくにつれてきょろきょろする回数が増えていきます。それらはこのスケジュールに当てはめて考えていくことができそうです。
VIスケジュールは、通知を切っている場合に限りますが、LINEが来てるかなー、なんてこまめにチェックする回数が言えそうです。
FRスケジュールは、よくある出来高払い制のアルバイトなんかがそうです。
VRスケジュールは、ギャンブルなんかがよくあてはまります。パチンコとかですね。そのため、ギャンブルスケジュールなんて呼ばれることもあるそうです。
このように、日常の出来事と当てはめながら覚えてみてください。
今回はこれで終わります。お疲れ様でした。