グループ・ダイナミクス
Group-dynamics 集団力学
Lewin, K.
グループダイナミクス、または集団力学とは、1930年代後半、アメリカで力を持ち始めた分野です。
集団力学
集団の基本的な性質、集団と個人、集団と集団、組織と集団との関係についての法則を実証的な方法によって明らかにする、社会科学の1分野として位置づけられます。
集団で生じる現象を、個々の成員からの観点ではなく、集団全体の観点から理解しようとする考え方です。
成り立ち
1939年 「社会的風土に関する研究」
1945年 グループ・ダイナミクス研究所設立 inマサチューセッツ工科大学
1949年 日本グループ・ダイナミクス学会設立
特徴
1⃣理論的意味のある実証的研究の重視
2⃣集団の力動性、すなわち成員間の相互依存性への強い関心
3⃣社会科学全般への広範な関連性
4⃣研究成果の社会実践への応用可能性の重視
特に理論と実践の統合を図るアクション・リサーチの強調
研究領域
集団凝集性、集団規範、集団意思決定とその効果、集団構造…etc
このように、この分野では、個々では起こりにくいのに、集団になると起こりやすい現象全般について研究しています。かつては、グループ・ダイナミクスはレヴィンの場理論(field theory)でしたが、現在は認知説、システム説等、多彩です。
以上でグループ・ダイナミクスについては終わりです。
集団凝集性や集団意思決定等、非常に大切な理論の総称ともいえますが、これらは個別の記事で扱いますので、そちらを参考にされて下さい。今回は大まかな集団力学という分野についてお話してみました。